注意:蛇の嫌いな人は見ない方がいいですよ。
愛知県から親子山村留学中のE君。お母さんと野山で生き物探検に出かけました。臨時休校なので、小学校の体験入学は少ししかできない代わりに、自然を存分に楽しんでいます。田舎では、こんな時期でも子どもたちは、生き生きと過ごすことができています。
生き物大好きのE君は、毎日、野山で昆虫を追いかけています。モンシロチョウ、シオカラトンボ、モンキチョウなどを捕まえては、観察し優しく逃がしていました。チョウの扱いのうまさにびっくりしました。この子は本当に都会の子なのかと思うほどです。NHKの「カマキリ先生」が大好きだそうです。
歩き回っていると、冬眠から覚めた蛇を発見。上手に捕まえました。しかも、家で青大将を飼っているので扱いがうまい!当然、危険な毒蛇であるマムシ、ヤマカガシなどしっかり知っている。(保護者同伴で行っています。経験のないお子さんは、まねしないでくださいね。)
写真は、シマヘビ。毒はありませんが、田畑によくいます。なんでも食べる貪欲な蛇。気性は荒いようですね。
さてさて、次の動画。E君の身長ほどもある「アオダイショウ」です。こちらも、毒はありません。
こちらは、大型の蛇で、ゆっくりと動きます。古い民家や、小屋の軒下、石垣の隙間などにいます。ネズミやモグラを始め、ツバメの巣などにはい上がって、雛を丸のみしてしまいます。ニワトリ小屋が襲われることもあります。ゆっくり動くのんびり屋さん。気性は優しいようです。
アオダイショウ君 お前 いいヘビだな。逃がさないぞ!
アオダイショウ君 また会おうね。
いかがでしたか。いやー。大したもんだ。すごいと思いませんか。アオダイショウはやさしくて、シマヘビは気性があらいなんて、どの図鑑にもネットにも教科書にも書いてありません。体験した彼しか知らないことです。アオダイショウを持って、「キラキラしていてきれいだな。」「お前、いいヘビだな。」なんて褒めていました。
E君は、新野高原が本当に楽しいようです。都会で生きにくさを感じている親子のみなさん。コロナウィルスが落ち着いたら、親子山村留学を体験してみてください。きっと、都会の学校、大規模の学校で問題とされていたことが、田舎では才能として開花するかもしれません。子どもは自然中で子どもらしさを発揮できます。その経験の上にこそ、本当の学びがあると感じています。体験のないネットや教科書だけの知識は使えない知識です。子ども時代の体験は、その子の一生の財産です。
時間を忘れて生き物を追うE君を見ていると、遠い昔の夏休み。父とクワガタやカブトムシを採ったり、野の花の名前を教えてもらったりした事を思い出しました。それは、自分の中で宝石のように今でも輝いています。
(文:新野から☆元気にしまい会 移住支援事務局 金田信夫)