2022年に移住体験に来ていただいたSさんご家族。
2年ぶりに体験に来ていただきました。
当時2歳だったHくんが、4歳の年中さんになっていました。
まずは、移住後に住む家を見学。古民家の良さをいかしつつ、水回りはリフォーム済み。
20年以上住んでいなかった空き家が、「阿南町空き家リフォーム補助金」を使って見違えるようにリフォームされました。
※1年以上の空き家のリフォーム工事で、見積額200万円に対して補助率50%、最高補助金額100万円!
5年以上居住、自治組織加入が条件です。町内の登録業者に工事見積を依頼して書類を作成します。
申請後、許可が下りてから工事開始となります。転入は、完成後となります。
ここのところ人気の補助制度で、年度途中で予算終わり次第打ち切りになっていますので、早めの申請が必要です。
阿南町の空き家リフォーム補助金を利用しています。
続いて、我が家のログハウス周りですごい勢いで走り回るHくん。
2年前とは比べ物にならないくらい、自然の地形でも上手に走り回れる体幹の発達にびっくりしました。
草滑りやターザンロープもすぐにコツをつかんで何度も繰り返して楽しみました。
Sさんご家族は、2年前に体験した南信州阿南町新野高原がずっと忘れられずにいたとのこと。
「自然の中で、のびのび子育てしたいんです。保育園や小中学校が少人数で、先生が子ども一人一人に合わせた教育をしていただけるのも魅力です。」
「今も、お米つくりクラブに入ってやっています。こちらに来たら田んぼや畑で自分ちで食べるものはできるだけ作ってみたいですね。やっぱり食の安全は大切だと思うんです。最近、スーパーにお米がない時があって不安になります。」
とおしゃっていました。
次の日は雨。
3年前に移住しているIさんご家族に来ていただき、実際に住んでみてのリアルなお話をお聞きしました。
新野の街並みよりさらに山奥でほぼ自給自足的な生活をしているご家族です。
「都会の便利さはないけれどそこがいい。自分でできることはお金かけずに何でもやっています。それで失敗してもスキルが上がる分、心豊かに生きられると思うんです。」
「完全自給自足をストイックにしているのではなく、お金を使って便利さを求める資本主義から、人生の幸せを大切にすることにバランスを置いているだけですよ。」
とさらりと言ってしまうところが、かっこいいし、実際にそれで生活しているから、言葉の一つ一つに納得させられる。
「暖房は薪ストーブ、炭を作って煮炊きしています。水道が来ていないから山水を使う。トイレも汲み取りなので肥料として利用しています。不耕起農法だから大きな機械も必要ありません。できるだけ自然に近い形で栽培しています。 寒い田の字の古民家なので冬はできるだけ狭い範囲で暮らして、夏は開けっ放して風通して涼しくしてますね。」
ちなみに、Iさんは電気もソーラーパネルで蓄電し、自家消費するオフグリッド発電により、電気代もほぼ0円で生活している。
さすがにガソリンは購入しているとのことでした。
「でも、都会ロスは必ず起こるから、そんな時は近くの都市部へ遊びに行けばいい。全然ストイックに都会をシャットアウトして自給自足していることはないですね。」
「長野、愛知、岐阜、静岡の県境域だから1時間30分以内でそれぞれの県の都市部(飯田・名古屋・中津川・浜松・豊橋など)に行けるから、違う文化圏へ遊びに行きます。言葉も違うし、食べ物も違うし、違う国に行っているみたいで楽しいですよ。 イオンモールやアウトレットパークもありますね。」
なるほど世界中の国へ遊びに行く感覚ですね。ヨーロッパの国々のように自由に国境ならぬ県境を行き来しているようです。
7月にはとうとう?いよいよ?コンビニのローソンが新野にも開店します。現在急ピッチで工事中。
Sさんは、「とうとうできちゃうのか。あえてコンビニのないところがよかったんだけど。子どもはコンビニのから揚げとか大好きで、手作りのおやつを食べてくれなくて困っているんです。」
するとIさん「時々のご褒美くらいに利用すればいいんじゃないかなあ。すっごく小さいスーパーのJA新野店は6月で閉店してしまうし、生活用品、食料品を買えるお店がなくなってしまう。地域のお年寄りには必要だろうなあ。アマゾンやCOOP、移動販売車のとくし丸も来るからまったく困ることはないと思いますよ。でも、うちは食料は自給しているから移動販売車は、うちはいつもす通りして行きます。(笑)」
最近の物価高、家賃高騰も田舎暮らしの半農半X、半自給的生活には、あまり影響がないようです。ぽちっと通販も次の日か翌々日には届きます。かえって市街地に買いに行かなくて済むので、余計なものも買いません。必要なものだけ安く購入しています。
食料を半自給し、エネルギーもオフグリッド発電やや太陽熱などを使えば、かなり抑えることができます。パネルを置く敷地も広くあります。家賃も一軒家の庭付き、駐車場付き、畑付きで0円~5万円です。自分でDIYやれば材料費だけで済みます。考えてみればほんの50年くらい前までは、田舎ではみんながやっていた生活。より便利を求めた結果、その技術が失われようとしています。今なら70~80代の大先輩から学ぶことができます。Iさんも近所の大先輩を師匠と仰ぎ、この土地にあった生活の技術、栽培の技術を教えていただいているとのことこと。大先輩も息子夫婦に教えるように喜んでいます。
コーヒーを飲みながら、あっという間に楽しい時間が過ぎていきました。
「かなり前向きに考えています。家に帰って家族とよく考えてお返事します。」と言ってSさんご家族は帰っていきました。
私たち「新野から☆元気にしまし会」が移住支援のボランティアを始めて5年になりますが、いつも新しい出会いを楽しんで行っています。
この土日も、お問い合わせいただいたSさん、お話に来ていただいたIさん、住宅見学をさせていただいたKさんと皆さんを笑顔にすることができて、私も幸せをいただきました。楽しい週末でした。
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