令和5年1月12日 3年ぶりの新野の雪祭り開催に、準備も笑い声が響きます。
今回は、一般にはあまり知られていない12日の祭具作りからレポートします。
1月12日9時 諏訪神社集合。近くの竹林で10mくらいの竹を1本切ってきます。
続いて、2m程度に切断し、さらに鉈でどんどん半分に割って、写真のような幅1cm程度のひごにします。
それをさらに薄さ1mm程度のひごにして、自由に曲げだれるようにします。
そのひごを編んで、冠を作ります。中折(和紙)で包みます。曲げる時は囲炉裏であぶって曲げます。
競馬(きょうまん)とお牛の矢は、すず竹を使います。割ってやばねを挟みこみます。
八幡様に登場する駒の鬣(たてがみ)に使う紙縒り(こより)毎年足されます。
12か月分の2倍で24本。
麻ひもを綯(な)って、紐を作ります。左縄です。冠の顎紐です。
雪祭りの中では、様々な神様が餅を使って、まじないをします。また、伽藍様の神前にお供えします。参加者にも配られたり、お汁粉が作られたりします。そんな祭りに欠かせない御餅は売ってるものではなく、禰宜様と上手(わで):祭りの主催者によって専用に石臼と杵で作られます。
神聖な御餅に、息がかからないように含み紙を口にくわえて行います。
御餅は雪祭り奉仕者で、奇数人数で含み紙を加えて作ります。今回は5人でした。
ほとんどの作業は奇数人数の3人、5人、7人などです。割り切れない=縁起が良い数です。
全部で80個程度作ります。
厨房には、新野地区の祭り当番の方が来て、私たち祭り奉仕者のために食事を作ってくれます。
男女関係なく当番は行われます。これも新野地区氏子あげての祭りである仕組みです。
祭りの最中は、参加者は家族と別の火で調理した料理を食べます。
雪祭りに奉仕することは、どんなことでも神聖な行いであり、ご利益があると考えられています。
参加者の食事も自分たちで作ります。メニューは決まっていて、自然薯のとろろご飯です。
精進料理で、4本足の動物の肉は食べません。
こうして準備をして、食事作り、酒を組み交わしながら、12日の祭具作りの準備も無事終了。徐々に祭りに向けて奉仕者の心が団結されていきます。