亡き父の新盆。新野の切子灯篭作りに初めて挑戦しました。
初めは不安でいっぱいでしたが、先輩の金原收さんに教えていただきながらチャレンジしました。
作り方の初めから終わりまで記録しましたので、チャレンジしてみたい方はご参考にどうぞ。
家族の協力を得て、延べ約10日程度かかりました。
8月1日お墓掃除 女郎花(おみなえし)通称「盆花」を植えました。
今日の朝食は、ウッドデッキで。新野高原のさわやかな空気を吸いながらとる朝食。
畑から採りたての新野のトウモロコシは最高に甘い。今日も灯篭作り頑張ろう!
夏空に入道雲が立ち上ります。しかし、夕立が来ません。雨が欲しいところです。
田んぼの稲穂も首を垂れてきました。毎朝晩の田んぼの水管理が欠かせません。
ふと空を見上げると虹が出ていました。西の空には入道雲のシルエット。
涼しい夕風の新野高原。田んぼの水見に来ると、父に連れられて来た遠い幼い日を思い出します。
いよいよお盆13日です。夕方家族みんなで迎え火を焚きます。
13日夜 音頭取りだった父の物故者供養に、新野高原盆踊りの会の音頭取りの皆さんが来てくれました。
家の前で、家族とともに供養の盆踊りをしました。
亡くなった父も、私も娘も音頭取りなので、本当にうれしかったです。
父も一緒に踊っているような気がしました。ありがとうございました。
14日夜 会場をお祓いをしていよいよ ユネスコ無形文化遺産「新野の盆踊り」が始まります。
14日夜9時~15日朝6時まで 連続9時間の盆踊りのラスト。
15日朝6時前。20人くらいの強者が残りました。
15日の深夜。もう仏様を各家庭であの世に送ります。
来るときはキュウリの馬に乗って早く来て、帰るときはナスの牛に乗ってゆっくり帰っていきます。
16日夕方 ついに灯篭が盆踊りのやぐらに飾り付けられます。
25基の切子灯篭が飾られました。
私は神事係ですべての灯篭を飾りました。家族が持ってくる灯篭は一つ一つが故人の御霊です。
「おじいちゃん。いいところでよかったね。」といって手を合わせていく家族が多いです。
私の父の灯篭も飾りました。8月16日だけ見られる素晴らしい個人と家族の風景です。
17日未明午前4時30分 灯篭は降ろされ最後の盆踊りが一気に盛り上がります。
17日明朝5時 息子が父の灯篭を担いで、砂田地区にあるお太子様へ向かいます。
和讃を唱えた後、帰りは弟が担ぎました。
帰ってくると、そこは最後の盆踊り「能登」を威勢よく踊る、踊り子で最高潮に達しています。
灯篭行列がやぐらを過ぎると、音頭取りは降ります。
小さな輪がいっぱいできて、灯篭行列を押しとどめようと激しく「能登」を踊ります。
瑞光院下のお庭「十王堂(じょうど)」に着くと、灯篭をつぶして重ねます。
苦労して作った灯篭を。自分の手でつぶすのは複雑な気持ちになります。
会長の挨拶が終わると、火をつけて、新仏の御霊と踊り神様を送ります。
あとは振り向かずに家まで帰ります。
皆様に送っていただき、父も成仏しそうです。ありがとうございました。