いつか身に染む秋の風 南信州阿南町「新野の盆踊り」本盆の終わり 盆唄解説付き!

いつか身に染む秋の風 南信州阿南町「新野の盆踊り」本盆の終わり 盆唄解説付き!

8月16日~17日朝にかけて、南信州阿南町「新野の盆踊り」が踊り神送りの儀式ととともに終わりました。

お盆とともに標高800mの新野高原の短い夏が終わりました。心にぽっかりと穴が開いたようです。

 

信濃毎日新聞8月17日付 記事はこちら(信毎デジタル)

 

しかし、まだおまけがあります。「うら盆」です。「うら」とは、「自分の」という方言。

本盆(8/14・15・16)は、お客さんが大勢来て、食事作りなどで踊りに行けなかった方々のために考え出された、「うら盆」。神事はありません。お気軽にご参加ください。

8月27日(土)21時~24時本来は21時~翌朝6時の徹夜。今年はコロナ対策として時間短縮)

みなさま、盆唄を覚えて、返しを出してみましょう。返しが難しい人は、掛け声を出してみましょう。
コール&レスポンス&ノンストップ、リミックス、オールナイトで楽しく踊れます。

 

【踊り子の返しのレベル】   ※あくまで私的レベル分けです。

レベル1・・・「そりゃ!(全曲) 以下掛け声(そりゃ)をお互いに掛け合います。

 

レベル2・・・♪高い山はあーりわ よーい よーい よい!

 

レベル3・・・♪音頭そーおれ そおれ よーお いいとおせーええっとこしょい!

 

レベル4・・・♪十六  ♪すくいさ ♪音頭  での下の句の返し

 音頭取りは全ての唄を出しますが、下の句の返しの順序が入れ替わります。

♪十 六  音頭取り新野十六 習いたきゃござれ(そりゃ) 金の四五両も持てござれ
       踊り子(返し)持ーてござれ(そりゃ) 金の四五両も 持てござれ

 

♪すくいさ 音頭取りひだるけりゃこそ すくいさに 来たに(そりゃ)
           たんと たもれや ひとすくい
       踊り子(返し)たもれや たんと (そりゃ) たんと たもれや ひとすくい

 

♪音頭   音頭取り音頭とるこの 声なら欲しや 深山(そりゃ)鳴らしの 蝉の声
      踊り子(返し)蝉の声 蝉の声 深山(そりゃ)鳴らしの蝉の声
              そーおれ そおれ よーお いいとおせーええっとこしょい!

 

レベル5・・・♪高い山 での下の句の返し

音頭取りは上の句しか出さないので、下の句を覚えていないと返せません。上級者向き

      音頭取り高い山から(そりゃ)谷底見ればよー
      踊り子(返し)はあ 瓜や茄(なすび)の(そりゃ)花盛りよー
             はありわ よーい よーい よい

 

レベル6・・・♪お様甚句 での下の句の返し
      

音頭取りは上の句しか出しません。下の句の返しの途中に「おっさま」という言葉が挟まれます。

      音頭取りおさま甚句は どこから はよた
      踊り子(返し)三州 振草 おっさま 下田から
      音頭取りどこから はよた
      踊り子(返し)三州 振草 おっさま 下田から

 

レベル7・・・♪能登 の舞と返し

17日の朝しか踊らないので、練習の機会がありません。♪十六と同様、音頭取りがすべてを唄うので、まねすれば)下の句は出せますが、始めの音だけが繰り返されるため、唄い方は上級です。掛け声も短く一拍で。

     音頭取り能登へ能登へと 木草もなびく(そりゃ)と(能登)は木草の本元だ
     踊り子(返し)本元だ(そりゃ)能登)は木草の 本元だ

母音ーは、前の言葉の母音が、次のフレーズの頭まで続きます。

     ※注意:うら盆では「能登」は踊りません。

 

レベル8・・・♪おやま の舞と返し

新野の盆踊りの中で、最もゆったりとして優雅な女踊り。下の句も覚える必要がある上に、歌詞の母音をどこでどう伸ばすかも非常に難しい。母音をとても長く伸ばすため、何を言っているのかも分かりにくい。♪おやま のリスニングができたら上級者です。

    音頭取りおやま かーああ ああうーううかーあ あああああね(買う金)(そりゃ)
         えー わああああたああしー(えー私ー)(そりゃ)
         いいにいいい(ーいに) おおおおおーくうれー(おくれ)」

    踊り子(返し)あら わーしいがーああ(わしが) おーおおおおやーあまー(おやま)(そりゃ)
         あーのおおお だーああああいいをー(あーの代を)(そりゃ)
         おーおー すーううるー(おーする)

    ※母音ーは、前の言葉の母音が、次のフレーズの頭まで続きます。

 

うら盆は、純粋に新野の盆踊りを楽しむ夜です。多くの皆様、踊りと返しにチャレンジしてみてください。お待ちしております。お車の駐車は、道の駅か、農村文化伝承センターの駐車場が便利です。

 

 

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