短編戯曲「新野物語」阿南・売木公演 満員御礼 公演終了

短編戯曲「新野物語」阿南・売木公演 満員御礼 公演終了

NAGANO ORGANIC AIRの活動の一環として約1年半かけて阿南町新野を舞台に制作された短編戯曲「新野物語」の本公演が、7月30日に阿南町新野の 曹洞宗瑞光院、31日に売木村の うるぎHalo!岡田屋で行われました。新野公演は約40名(昼1回)、売木公演は約80名(昼夜2回)のお客様が入り、どちらも満員御礼。山村で行われることの珍しい生の演劇を楽しみました。コロナ感染が広がる中、どちらの公演も俳優・スタッフは、抗原検査で陰性を確認し、お客様の体温チェック、マスク、フェイスシールド、会場の換気など感染対策を万全にして上演されました。

 

【阿南公演】阿南町新野 @瑞光院
爽やかな高原の風が吹き抜ける新野寺山の高台にある瑞光院。その本堂の戸を全開にして行いました。
エアコンがないのに汗が出ないほどの爽やかな風が吹き、セミの声が聞こえてきます。

まずは、山田百次さん津軽弁講座。「土は、つぢ」「筒はつぢ」「地図はぢづ」「チーズはぢづ」?
うーん。全て同じに聞こえてしまいます。

本編は、絢爛豪華な本堂の天蓋の下で上演されました。まさに、「新野物語」にぴったりの空間です。
庄屋の娘 お松(金田 渚)が歌う「すくいさ」が響き渡りました。

 

最前列のお客様にはフェイスシールドつけていただき、感染対策に万全を期して上演されました。

金田渚さん、小原華さんの歌う「すくいさ」「音頭」の盆唄が瑞光院本堂に響きます。

 

【売木公演】 売木村 @うるぎHalo!岡田屋

6月末に旧岡田屋旅館をリノベーションして、生まれ変わったばかりの「うるぎ Halo!岡田屋」
ワーキングスペースとシェアハウスとしてスタートしました。その玄関の土間をアクティングスペースにして売木公演が行われました。老舗旅館の雰囲気が、この「新野物語」の雰囲気とぴったり。まさに江戸時代の庄屋様の御屋敷です。

売木村在住の地域おこし協力隊で女優の小原華さんが出演するとあって、後援会や以前に出演した劇団、地元商店から花が飾られました。岡田屋の前を通る車は、「こんな所で何事?」と皆、スピードを緩めて見ていきました。

新野の庄屋の娘「お松」と奉公人「おきよ」のもとに、正体不明の放浪者が突然、現れる・・・!

行き倒れの忠助が、通りの向こうからよろめきながら倒れこんでくるシーンはリアルでした。のどが渇いていたのでしょう。自動販売機を押すのです!江戸時代の新野にあったのでしょうか?(笑)

忠助が売木の通りを瀕死の状態で歩いてくるシーン。こちらクリックすると、観客には見えなかった部分を見る事が出来ます。

「ガッコケ!」「何?ガッコ?」津軽弁と新野弁のちぐはぐなやり取りで物語は始まります。・・・

 

 

ご都合がつかずご覧になれなかった方は、是非 次のYouTubeチャンネルでご覧ください。

「新野物語」への思いを語ったアフタートークもお楽しみください。

 

【お客様のアンケートより】

〇お寺の本堂での上演で、セミの声や気持ちよく吹き込む風を楽しめました。この場で演じられること、観られることがとても素敵なことです。飯田公演を見ようと思っていましたがフェスタ中止になり残念でした。いつか再演を願っています。盆踊りも今年は無事できるとよいですね。(女性)

〇地域に残る伝統文化、芸能、祭りをより芸術的な手法で作品化する。多くの分野で多くの方が挑戦されているテーマだと思いますが、これほどシンプルにかつ本質をとらえ、素材の良さを残したまま、引き込まれる世界観を見させて頂き、心から感謝と尊敬の念を覚えました。素晴らしかったです。ありがとうございました。(男性)

〇「しあわせの三角おにぎり」で小原華さんのファンになって、おっかけて新野まで来ました。どんなお話かな、方言、津軽弁は分かるかなと思いましたが、楽しい笑いあり、最後には思いもしない展開になり、心にぐっとくる感動のお話でした。・・・もっともっと長時間見たかったです。また、これから新野の盆踊りの観方が分かりました。今の世の中の状況に通じることもありますね。(女性)

〇新野という所は豊かな所だと思いました。チラシがかわいかったので見に来ました。盆踊りとはそういう事だったんだなと初めて知りました。方言ってすばらしいものだと思っており、方言、風習は残す(べき)ものだと思いました。(女性)

〇生で演劇初めて観ました。とても感動でした。歌も踊りもとても上手で引き込まれました。津軽弁、難しかったですが、楽しませていただきました。脚本もすばらしかったです。是非、もっとたくさんの方に観てもらいたいです。盆踊りの由来も分かって学べました。ありがとうございました。がんばってください。(女性)

〇えんぎがすごくて、本当に今ここで、このできごとがおきているのかと思いました。(小学生)

〇阿南町の良いところを広く知ってもらえたらうれしいと思いました。信夫君、渚ちゃんの取り組み、とっても良いと思いました。応援したいです。(60代女性)

〇懐かしい方言とても素晴らしかったです。若い頃に戻れる事が出来ました。頑張って続けてね。次回楽しみにしております。(70代女性)

〇地元でお芝居を見る事が出来て本当に嬉しいです。一度は踊りに行きたいと新野の盆踊りを気にしていた所だったので、題材と知りびっくりしました。金田(渚)さんの歌声が本当に美しくてずっと聴いていたい気分でした。ハリと澄んだ良く通る声で本当に好きです!吐く芝居がマジビビりました。華ちゃんが面白いことを言うんじゃないかと一瞬も目を離さずに見てました!やっぱり面白い!!(30代女性)

〇昨年は映像で観たのですが、今回は生で観れて本当に良かったです。新野という土地が昔から持っていた地域の特性を知れたり、そこで実際あったであろう無縁仏様の由来になるようなお話に心が動かされました。今もそれが継がれている貴重さに感謝しながら、これからも文化を守っていけると良いと思いました。南信にアートの機会を提供してくださったこともうれしいです。ありがとうございました。(20代女性)

 

「新野物語」をご覧になって、「新野の盆踊り」に興味を持たれた方は、是非、本番の「新野の盆踊り」にご参加ください。

 

【今年の新野の盆踊り情報】 8月1日現在 ※本来は4晩徹夜で行われております。

8月14日(日) 21時~24時(時間短縮)

8月15日(月) 21時~24時(時間短縮)

8月16日(火) 21時~翌17日朝6時(徹夜で通常開催)

17日(水) 朝5時頃から「能登」~神送りの神事~瑞光院下の十王堂に移動
~踊り神送り・新盆の御霊送りの儀式 全て終了は午前7時過ぎ

8月27日(土) 21時~24時(時間短縮)
「うら盆」:おらたちの盆。本盆はお客様の接待で忙しいので、
新野の住民が自分たちの為に踊る盆踊り。
踊り神送りの儀式は行わない。

参加者の皆様へのお願い
〇参加者の地域規制はありません。
〇マスク、体温チェック、手指消毒等基本的感染対策をお願いします。
〇体調不良の方は参加を見合わせてください。
〇できるだけ、事前に抗原検査キットにて陰性の確認をお願いします。
〇17日朝の最後に踊られる「能登」は、行列の先頭が音頭取りの櫓を通過したら止めます。
 それ以降の、スクラムを組んでの進路妨害は感染症対策のため行わないでください。

会場  長野県下伊那郡阿南町新野 (本町通り中央付近)新野の盆踊り会場はこちら

※ただし、8月10日(水)にコロナ感染の状況をみて、実施時間等変更になる可能性もあります。詳しくは、当ホームページをご覧ください。

 

※このYouTubeの動画は、令和3年11月に新野 まるはち旅館さんにて初演されたものです。
今回の上演とは若干異なっている部分があります。ご了承ください。

※短編戯曲「新野物語」には著作権があり、無断でのコピー、販売、転載等はできません。本サイトのシェアはOKです。

 

 

 

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