祭り本番の様子も別の記事でお届けしたいと思いますが、色んな方から伺った話を忘れる前に残しておきたいと思い「祭りを終えて」という記事にしました。
今回十数年ぶりに13日からずっと雪祭りに密着し、まず感じたのは20代10代の活躍と世代交代です。今年は祭りが平日だったことや、インフルエンザの流行などで人手が足りず中学生が3~4役を兼任して頑張ったと聞きました。例年よりも仮眠をとる間もなかったのではないかと思います。
また初めての役にあたった子も多くいました。祭り前日に役が御神籤で決まるため、ほとんど用意していなかった子もいたかと思いますが、ベテランの先輩方の指導のもと立派に役をつとめていました。
ベテランの先輩方も「えらいなぁ~(訳:大変だなぁ~)」と言いつつ、ササラをやったり、神様に茶々を入れたり、腰だきという黒子のような役で新人の子に段取りやセリフを伝えたり、本当に祭りを祭りとして形にするのに欠かせない方が多いなと改めて感じました。
他にも宮司様や禰宜(ねぎ)様や祭りを仕切っている上手(わで)の方や、氏子総代の方や、楽の皆さんや、消防団の皆さんなど、本当に多くの人がこの祭りのために長いと1年以上前から用意をしています。
お下りお上りや大松明立てやお庭開きに欠かせない「ランジョー」や火の管理などなどお祭りに欠かせない消防団も隊の数が年々減少しています。夜勤明けに出て一晩祭りで消防団のつとめをして、また出勤する方もいました。
このような人手不足は日本全国いろんな地域で既に発生しています。そして絶えてしまった祭りも多くあります。今回13日からずっとお祭りの様子を見れたことで、けっしてこの祭りを見れることが当たり前ではないと強く感じることができました。
来年も雪祭りがあるのは平日です。もちろん新野のことを気にかけてくださる方でもいろんな事情で中々参加が難しいかと思います。ただどうか、けっして当たり前にあるものではないことを知っていただけたらと思います。私も今回いろいろ見聞きして、学んだことが多かったため執筆しました。