1月1日元旦 年神様にお供え・若水で家中を清める
家族が食べる前に、新野独特の門松にお雑煮をお供えします。
家中の部屋やトイレ、お風呂、台所などに「若水」の雫を松葉でまき、清めます。
「歯固め」干し柿の種で運勢を占う
干し柿を食べながら、家族でお茶を飲み、種がいくつ出たかで、今年の運勢を占います。
ちなみに、今年は私は2個でした。近年は種無しが多いようで残念です。
「お屠蘇(おとそ)」の飲みながら、昨夜の残りのお節料理を食べます。
ニューイヤー駅伝などをゆったりと観ながら、午前中はごろごろと過ごします。
午後から、年賀の訪問の人があり、ビール&日本酒&お節がまたまたうまい。
昼間から飲めるなんて幸せ。
藁で作った「やす」が神様の食器です。
神棚にもミニ門松 お神酒、塩、水、米をお供えします。
お仏壇にもミニ門松
1月2日 朝 「すり初め」
正月2日は、長芋をすって食べます。人間が食べる前に、やっぱり門松の年神様にとろろをお供えします。
そして、玄関の外にすり鉢をゆすいで、とろろの混じった水をまきます。これは、魔よけのおまじないです。
1月2日朝食 「すり初め」の食事
恵比須様にお財布を預ける
恵比様が茶の間の高いところに祭ってあります。新しいお札をご飯粒で古い物の上から重ねて貼ります。
恵比須様にお供えする食事と家族みんなのお財布。「今年一年お金に困ることがありませんように。」
恵比須様。よろしくお願いします。
そして、ぐだぐだと箱根駅伝を見るのです。
ご紹介したのは、私の父が祖父から受け継いで、守ってきたお正月の風習なので、今ではこの風習を行っている家は
少ないかもしれません。神様とともに生きる古き良き日本の風習が新野には残っています。
こんな行事の中で育つと、自然と神様への畏敬の念が育ちます。
そして、いよいよ「新野の雪祭り」へと正月の行事は進んでいきます。