2019年のうら盆は8月24日(土)でした。以前は曜日に関係なく24日に行われていたようですが、近年はより参加しやすいように8月の第4土曜日に行われるようになりました。本盆ではお客様の接待で忙しかった女性たちが楽しめるよう、踊りは本盆同様、21時から子ども音頭取りで幕を開け、明け方までノンストップで続けられます。
明るくなってくると待ちに待った「能登」が始まります。
本盆の最終日とうら盆の最後にしか踊れない「能登」。
本盆同様、踊りは力強く、体の動きはダイナミック。
飛び跳ね、腕を振り、最後の力を振り絞っているかのよう。
25日の朝、終わりが近づくと、踊りの会の役員が片付けを始めます。
踊り手は片付けなど知らん顔。踊りを終わらせる気はありません。
うら盆が終わると公然と踊ることができないことになっているからです。
ついには音頭取りの方々も櫓(やぐら)を降りてしまい、音頭を出す人が誰もいなくなります。
それでも踊り手が自ら音頭を出し、返しも行い、いつまでたっても踊りが終わる気配がありません。
本盆の1日目と2日目の終わりは音頭取りが「さあさ皆さま、お開きやいかが…」と歌ったところで、踊り手は朝日のさす中、帰宅します。
(ところが音頭取りがいなくなって、この踊りはいったいどうやって終わりにするんだろう? きっかけは? 誰かが合図を出すのかな? と素朴な疑問が…)
うら盆が終わるタイミング、来年新野で確認してみてください。
来年また、新野でお会いしましょう!