23年産は「大化けした」 高原の輝きをワイン祭りで飲み比べ 長野県阿南町新野

23年産は「大化けした」 高原の輝きをワイン祭りで飲み比べ 長野県阿南町新野

長野県阿南町新野の道の駅「信州新野千石平」で13日夜、マスターソムリエの髙野豊さん(長野市)を招いてワインと食事を楽しむ恒例の「ワイン祭り」が開かれた。地区内外から約40人が参加。髙野さんの話に耳を傾けながら、新野産のブドウを使った白ワイン「高原の輝き」とさまざまな海外産ワインを飲み比べ、楽しい一時を過ごした。  新野地区では住民有志でつくる「千石平輝きの会」が2016年に発足し、遊休農地を活用してワイン用ブドウ「シャルドネ」を栽培。道の駅と連携して「高原の輝き」の名前で商品化しており、髙野さんには当初からワイン造りのアドバイスを受けてきた。  この日のワイン祭りで髙野さんは、昨年秋に収穫したブドウで醸造した23年産について「日本でここまでのワインができるとは思わなかった。(過去のものから)大化けした」と絶賛。「仏アルザス地方の白ワインと同等以上。これはすごいワインだぞと誇ってほしい」と話した。  また、標高約800メートルの新野地区は「県内のブドウ産地では一番涼しくワイン用ブドウの栽培に適している」と指摘。「近年の温暖化により、多くの産地でブドウから酸味が抜けて頼りない味になってしまっているが、新野では十分に残り、しっかりしている」と評価した。  参加した輝きの会の村松二三秋会長(75)は高原の輝きを味わい、「酸味が効いていて香りも強い。過去一番のできで最高の気分」と満足気。味が大きく向上した要因について「昨年は前年の倍近い1020キロを収穫するなど、天候に恵まれた年だったということもあるのではないか」とした。  9年目に入った取り組みを振り返り、「新野は雨が多く、降雨や病気の対策が大変。しっかりと世話をしないといいワインができないが、今後も頑張って続けていきたい」と話した。  高原の輝きは辛口のワインで、さわやかな香りとさっぱりとした軽快な味わいが特徴。道の駅で1本約3100円で販売している。

南信州新聞社記事

大化けした南信州新野高原産サイン「高原の輝き」フランスアルザスワインと同等以上の味に

 

2023年の収穫風景 過去最高の豊作 温暖化で高冷地の新野高原がワインブドウの最適地になった!

2023年産シャルドネ豊作 2024年に「大化け」極上ワイン完成

 

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