里山整備 放置された耕運機をリサイクル

里山整備 放置された耕運機をリサイクル

自宅近くの山林に放置された古い耕運機をどうしたらよいか気になっていた。
小屋もつぶれ、片付けようもなく放置されていたのだ。

そこへ、金属回収リサイクル業者さんが通りかかった!
「ちょっと待って!この林の奥に古い耕運機があるんですが、道から遠くて出せないんですよ。」
「沼地だし・・・出せますかね?」

現場を見て・・・「大丈夫!出せる!」
「えっ!!!!!本当ですか!!!!!」

早速、搬出の道の灌木を刈り払い機で刈り、約30mの道を作る。およそ40年くらい放置されていたように思える。当然、自走はできない。途中、沢、沼地、坂がある。

「どうしようか?」業者さんも困っている様子・・・

よ~し!ひっくり返してみよう!「ちょっと手伝って!」

なんとか沢を越えたぞ!ここまでくれば何とかなるぞ。一休み。

ここまでくれば、二人で車輪を回して、転がしていこう。

古いタイプなので、プラスチック部品はほとんどない。これは最高の鉄くずのリサイクル品だ。その代わり重い。

ふーーーー。疲れたけど、ここまでくれば大丈夫。奥さんが、散乱した部品を拾ってくる。

眠りから目覚めたようなミツビシの耕運機。これで、何年も何年も田んぼを耕していたのだろう。それで家族を支えていたのだろう。その田んぼも今はカラマツ林だ。これを使っていたご主人は今はもういない。

近くまでユニックを寄せる。

あちこちの農家で放置された農機具やパイプ、梯子などを回収しているらしい。

作業終了!いい笑顔だ。諦めていた耕運機が無事回収されて安心した。

さらにこの後、つぶれた小屋の波トタンまできれいに片付けてくれた。本当に感謝しかない。この鉄が新しい命をもらい、新しい鉄に生まれ変わるのだ。鉄も地球からの贈り物。リサイクルして活かしたい。

もうじきコシアブラ、タチツボスミレ、ショウジョウバカマの群落が現れる。南信州新野高原のカラマツ林。

 

アカウントをお持ちの方は、上記ボタンからSNSでシェアをお願いします。

暮らし・商店カテゴリの最新記事