1月2日「とろろ」を玄関にまいて病魔退散!3日は「切り初め」でうどん?

1月2日「とろろ」を玄関にまいて病魔退散!3日は「切り初め」でうどん?

南信州阿南町新野高原のお正月の風習を紹介いたします。我が家の今朝の様子です。

いつもなら深夜0時に二年詣りに家族で出かけますが、今年はコロナ禍で中止。

大晦日の夕方から降り続いた雪が15cmほど積もって、雪景色の元旦となりました。

① 朝起きると家中の「若水でのお清め」をします。桶に水をいれ、松の葉で全ての部屋やトイレ、お風呂、台所も清めます。昔は、今年初めて井戸から汲んだ水「若水」を使っていたらしいですが、今は水道水です。

② 「歯固め」干し柿を食べお茶を飲み、出た種の数で今年の運勢を占います。多い方が良い年と言われています。
でも、販売している種無しの干し柿だったので、家族で出たのは一人だけで1個でした。レアでしたね。

③ 家族が食事する前に、まずは門松にいらっしゃった「歳神様」にお雑煮を進ぜます。(お供えします。)

門松に雪の花が咲いて美しい。

お雑煮を入れるのは、神様の食器「やす」。 12月の内に藁で手編みします。左右にあります。

神棚の水、米、塩、お酒を新しくします。 

④ 残ったお雑煮のお椀を神棚にも進ぜて柏手を打ち、下げてから家族で元旦の朝食となります。
朝食は、昨日作った、お年取りのお節料理に今朝作ったお雑煮が加わります。
きっと、昔からお正月に家事を休むための工夫ですね。元旦は、お風呂、洗濯、掃除、仕事はしてはいけないきまりです。家族みんながお休みする日です。

1月2日は、山芋を擦ってとろろご飯を食べる「すり初め」

食べ終わった後、玄関の外に余ったとろろを巻いて災いや病魔が家に入ってこないようにします。

1月2日の朝は、「恵比寿様」(おえべっさま)も祀ります。

いわし、ご飯、年越しの大汁とお供えし、お金で困らないように各自の財布もお供えします。

1月3日は、うどんを食べる「きり初め」・・・長生きするように長ーいうどんを食べます。

これで新野の三賀日に行事は終わります。次は、1月5日の五日正月とまだまだ続きます。

 

 

 

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