南信州売木村手作りソーセージ工房レストラン「Mirabelle」移住DIY開店 │ DeepJapan 新野高原

南信州売木村（うるぎむら）の手作りソーセージ工房＆レストラン「Mirabelle」に行ってきました。

標高９００ｍの森の中にある「Mirabelle」は、フランスの田舎のレストランのようです。

それもそのはず、オーナーのゴゲ・ファブリスさんは、フランス出身。がっしりとした体格で強面と思いきや、やさしい笑顔で奥さんの絵美さんとともに私たちを迎えてくれました。

なんとＤＩＹでウッドデッキやオープンテラス、ガーデン家具、など作ってしまったというのです。

愛犬もドッグランの中で飼っていて、ワンちゃんもストレス少なそう。
クマよけ、動物除けにもなり、番犬として家族や畑を守っているようです。

元々は「どうろく造園」さんの温室とログハウスでしたが、ＤＩＹ可能賃貸でレストランに改造。

材木は、地元「旦開（あさげ）木材」（阿南町新野）さんから安価で購入。地元の木材を利用し、
地元の林業の活性化にも貢献しているのです。

ログ壁から軒の取り付けがいかにもＤＩＹ。デザイン性もありＧＯＯＤ。

古材を利用し、照明をアクセントとして、アンティークを演出。
日本の古民家によく残っている夏用のゴザ座布団をアレンジした長椅子がおしゃれ。

順番待ちのお客さんもくつろいでいただく心遣いがうれしいですね。

オープンテラスから見下ろすと、花桃がまっさかり。電線が一つもないのが最高。

絵のような景色が広がり、おいしい料理をさらにおいしくしてくれます。心もお腹も満たされます。

お店で使う食材も自分たちで栽培を始めたそうです。安心安全でしかも超新鮮な食材を目指すそうです。

玄関から入ると、飾り棚にはこだわりの品々が並んでいて、ファブリスさんご家族の温かい人柄が伝わってきます。

オーナー＆シェフのGaugue Fabrice(ゴゲ・ファブリス）さん。

フランス仕込みのソーセージ職人＆シェフ。妻の絵美さんと中学生の娘さんと
２年前に名古屋市から売木村に移住。地域おこし協力隊をしながら、店をDIYでリフォームし１年で開店までこぎつけたとのこと。すごいパワーです。私財もかなり投入したとのことでした。

住居兼の店舗は、くつろげるリビングもあります。

一つ一つの品が、フランスの田舎のレストランのようでした。

近くの阿南町新野に住むイギリス人　ポールさんとも友達。
「南信州の南部の山村をリトルヨーロッパにしたいね。」と話していました。
ポールさんも近くの新野地区でゲストハウスの準備中。コラボしたら楽しそうです。

最後に玄関で記念写真。私とファブリスさん。奥様の絵美さんも交え、あっという間の２時間でした。
「都会にいたときは、営業時間も２３時くらいまでしないといけなかった。そのため、子どもは一人で過ごすことが多かったんです。これではいけないと思い移住を決断しました。」

「都会では虫を怖がり、公園の土手も手をつながないと降りていけなかった子が、今ではカエルやカタツムリを平気で手に乗せて捕まえてくるんです。」と絵美さんは嬉しそうに話してくれました。学校までの約２ｋｍの山道を一人で歩いて通学するほど、たくましく育っているそうです。

悩みは、地元に自分の志望にあった、家から通える高校がないこと。アパートや下宿、寮などの高校生活となり、自宅から離れなくてはいけないこと。

しかし、地元出身の私も我が家の子どもたちもみんな高校生から一人暮らしでしたが、中３までに掃除洗濯、炊事などはある程度できるように育てました。そして、子どもは親元を離れ、自由になって喜んでいました（笑）。自立が早くなり、大学生になったときスタートラインが違いました。不動産屋さんへ自分で言って契約までして手慣れたものでした。親が心配するほどのことはないようです。今では社会人となり、故郷の新野や近くに飯田市に戻って、地元企業に就職したり、リモートワーク（SE）やコーチング型個別指導学習塾（つばめ学習舎）起業したりして、心豊かに生活しています。