祖先から未来へ家族の絆つなぐ 南信州「新野の盆踊り」1日目

祖先から未来へ家族の絆つなぐ 南信州「新野の盆踊り」1日目

南信州阿南町「新野の盆踊り」が14日夜から3年ぶりに開催されました。

目に見えない大切なものは、なくなってみて初めて気づくものです。

「新野の盆踊り」は、観光化されたイベントではなく、家族や友人など愛する人をつなぐハブなのだと、3年ぶりにやってみて強く感じました。3年ぶりに集う我が家の様子をご覧ください。

 

いつもは居間に座って外出もおっくうになった父が、自分から一人で歩いて500mほど離れた盆踊り会場まで歩いてきたのです。そして、ひ孫の初めて踊る姿を見た時のこの表情、3年ぶりの笑顔でした。涙がでそうになりました。

「本当にできてよかった。飯田から帰省したんだけど、新野だけと言われたら悲しいと思とったんな。」
「これでなきゃ いかん。よくやってくれたな。ありがとう。」
「やっぱり盆唄が聞こえてくると元気がでるなあ。」
などと多くの方が話しかけてきました。久しぶりに会う友人や、親戚、子どもを連れて参加して見せ合う若夫婦。本当に幸せな顔、顔、顔。私自身が幸せをいっぱいいただきました。

コロナであろうとも決してなくしてはいけないもの。それは、人と人をつなぐ絆です。その絆は、祖先から未来へと命のバトンとして受け継がれていきます。

それを確かめ感じるのが、本当の意味での日本のお盆であり、伝統行事である「新野の盆踊り」だと、強く強く感じました。時空を超えて、祖先の霊と対話し、今の世を生きる家族や友人と会い、自分の中に流れている過去から未来へ続く命の絆を感じました。

日程 8月15日は21時~24時。
     16日は21時~翌朝6時  神送りの「能登」は17日午前5時頃から

地域による参加規制はありません。各自、体温チェック等体調管理をして、多くの方をお待ちしておリます。
がんばって音頭を出しますよ!

(8月15日付け 信濃毎日新聞)

 

アカウントをお持ちの方は、上記ボタンからSNSでシェアをお願いします。

祭りカテゴリの最新記事