祖先をお迎えするお盆

祖先をお迎えするお盆

8月10日頃、盆棚を作ります。
台を作って独特な飾りをします。下にはススキで編んだ「ござ」を敷きます。

盆棚の横には、無縁仏様。昔、飢饉で生き倒れた人々を供養します。今は親族に供養されなくなったお墓を見ます。そんな仏様方の為に一緒に祭ります。昔の人の優しさを感じます。我が家では今でも続けています。

新野の盆踊り オリジナルの清酒もあります。新野の酒店「丸い屋」さん「叶屋」さんで販売しております。数量限定ですので残りわずかです。

仏様用の食事です。ご飯、そうめん、ニンジン

夕方になると13日~16日まで迎え火を焚きます。家々で焚かれます。

家族と祖先の命のつながりに感謝できるお盆。今、生きているこの命もご先祖様が、がんばって生きて命をつないできたおかげです。家族、命の大切さを実感します。

そして、自分が亡くなった後も、こうして祭られるのだと思うと心が安らぐのです。子どもたちにも伝えています。

「来年また来てください。」「家族をお守りください。」

8月16日に日が変わる頃、家族で近くの川に仏様を送りに行きます。キュウリの馬とナスの牛に乗ってお帰りになります。目には見えないけれど、ご先祖様はいつも守ってくれていると感じます。だからこそ、この命を大切に生かしていこうと思う瞬間です。そして、家族とは本当に良いものだと感じるときです。

これが、今も残る新野のお盆です。神仏と共に生きる新野の暮らし。

「生きがい」と「死にがい」がある日本のふるさとです。

 

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