薪ストーブ室内からの清掃法 シーズン折り返しにお勧め!

薪ストーブ室内からの清掃法 シーズン折り返しにお勧め!

11月から焚き始めた薪ストーブも3ヶ月過ぎて、若干、燃えが悪くなってきました。

今回は、シーズン折り返しに室内からの清掃を試みました。これだと、雪が積もっていて滑りやすい屋根に上らなくてもいいし、簡単に煙突の煤が取れて、薪ストーブが快調に延焼します。

【準備品】煙突清掃用ブラシとロッド(5m)、レジ袋2枚、養生テープ、ドライバー、ネジ受け皿、安全メガネ、

① ストーブ上部の煙突のネジを取りはずします。上部の煙突と伸縮する下部を取り付けているネジ1個、ストーブについている部分3個があります。ネジはなくさないようにお皿等に入れておきます。ストーブの内部に落とさないように注意して作業します。煤が目に入ると危ないので安全メガネとかけます。気になる方はマスク着用してください。

②伸縮する煙突を10cmほど縮めると外れます。この中にも煤がついているので、そっと外へ持ち出して清掃します。

③ビニール袋(レジ袋)の中ほどに小さな穴を開け、煙突ブラシのロッドを通します。ここがポイント。
次に、上部からブラシ部分とロッドにねじ込んで接続します。

④ブラシ部分を煙突最下部に挿入してから、ビニール袋を持ち上げて、周りを養生テープで固定します。

⑤いよいよ、すす落としの作業開始。上下にロッドを動かすとブラシが煤を書き落としてくれます。外部に煤は全く漏れません。シャカシャカと乾いた音と、ぱらぱらと煤が落ちてくる音が心地よい。すっきり気分ですね。
ロッドが足りなくなったら、次のロッドをネジで接続しながらどんどん上昇していきます。
行止まったら最上部に到達です。上下動しながら下へ降りてきます。その際ロッドを外しながら、引き抜いていきます。

⑥なんと3ヶ月でこんなに煤が溜まっていました。このまま放置すると、煙突内部の煤から火災が起こる「火道火災」につながります。薪ストーブを安全に使用するポイントは、何といっても煙突掃除。私は、シーズン初め、半ばと年2回行っています。これで快調に使用することができます。

⑦最後に取り外し。ここを慎重に行わないと、室内に煤が散乱し大変なことになりますね。もう一枚レジ袋を用意します。養生テープを外したら、慎重にブラシを煙突から抜いて、ブラシとロッドのネジを外します。

⑧ブラシとロッドのネジを外して、ロッドを抜いたら終了。こんなにでました!火道火災にならなくてよかった。これで煙突の吸い込み(ドラフト)がよくなるはずです。

⑨今回は、詳しくご紹介しませんが、ついでにストーブの内部も清掃。煙突から内部に煤がかなり落ちていて、空気の通り道を塞いでいました。バーモントキャスティングのイントレピッドⅡです。二次燃焼の触媒部分の下部へ落ちています。それをスプーンでかきだしました。これで全ての空気の通り道が、きれいになりました。煙突の最上部は、天気のよい日に清掃しようと思います。

さあ、いよいよ点火。思った通り、ぐんぐんと煙突が空気を吸い込んでドラフトが起こり、見事に火が付きました。
耐熱ガラスのフロントガラスもぴかぴかに磨いて、炎がよく見えます。ちなみに、こびりついたタールは、ティッシュを濡らして拭いた後、大型カッターの替え刃でこそぎ落とすと、簡単に落とすことができます。

ああ、至福の時。これは、自分の手で手入れして最高の調子を作る完全マニュアル操作だからいいのです。手間がかかるからいいのです。これを業者さんにやってもらうなんてもったいない。ああ、イントレピッドⅡくん!これからも元気に我が家を温めてくださいね。

新野では、1月15日の小正月に「道具の神様のお年取り」をします。大切に扱えば、道具に魂が宿り持ち主を助けてくれる。しかし、粗末に扱えば道具の神様は、持ち主に怪我をさせたり、火災を起こしたりします。

昔の人々は生活を助けてくれる道具への感謝を忘れませんでした。「付喪神(つくも神)」という粗末にされた道具が妖怪になって人に災いを及ぼすという話もあります。

 

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